ハーブティーの時間経過による香りと味

皆さんに馴染みのある「ペパーミント」と「シナモン」の2種類を時間経過にともない、どのように変化するかを見てみましょう。

ペパーミントは、熱湯をポットに注いだ瞬間からミントの香りが立ちます。1分、2分、3分と時間経過とともに、ツンとしたメントールの香りに襲われます。

水色は、薄い金色から次第に濃くなり透明感のある金色になります。
さわやかな清涼感のある香りと、かすかな甘味、苦渋味みの中に旨味を感じます。

シナモンはどうでしょう。
熱湯を注ぐと、「フウァ~」っと香りが立ちはじめ、ウッディーな香りが持続しますが、あまり強くはありません。水色は薄く透明なアンバーです。
甘くスパイシーな風味があります。

2種ともに個性のあるハーブですが、使用する部位(ペパーミントは葉、シナモンは樹皮)により同じ長さの時間で比較しても、香りと味の強さは異なります。
こんどは、「ペパーミント」と「シナモン」をブレンドしてみましょう。

湯を注ぐと両方の香りが確かに立ち始めました。香りは徐々に強くなり3分経過するとシナモンよりミントの香りが勝ります。水色は美しい透明な金色からしっかりした色合いになりました。ミントの味の強さが和らぎ、甘く涼しい旨味が感じられます。

ひとつひとつは個性のあるハーブですが、ブレンドをすると個々では感じるこのができない奥が深く複雑な風味を味わうことができます。

シングルハーブをはじめ、お好きなハーブをブレンドして自分だけのブレンドティーを楽しまれてはいかがでしょう。

 

<文責 さなえ>

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