茶は、チャノキ(学名カメリア・シネンシス)というハーブです。
そのカメリア・シネンシスは、製法の違いにより、緑茶、ウーロン茶、 茶に分けられています。
一方、ハーブは、ハーブといっても、実に様々な種類があるわけですが、ハーブの中のカメリア・シネンシスを、ティーと呼ぶならば、ハーブはいったいどのハーブの事を指しているのでしょう?という事になりませんか?
わかりやすく言うと、ハーブショップに出向いて、「ハーブをください!」と言っているような感じです。(ちょっと大げさですが^^)
そのハーブは、ジャーマンカモミール(学名マテリカリア・カモミラ)ですか?それとも、ペパーミント(学名メンタ・ピパリタ)ですか?と尋ねたくなります。
そのため一括りに『ハーブ』と呼んでしまうのが、ややおかしく感じたりもします。
また茶は、産地による味や香りや外観の違いがあります。 茶のプロ達は、その違いをしっかり
と見分けるために訓練をするのですね。
もしも、ハーブにも同じような事が行われるとしたら、それぞれのハーブでいくつもの産地による味や香りの違いから、消費国の嗜好や水にあった味や香りにブレンドし、その数は、何万単位という事になっちゃうかもしれませんね^^
ちなみに 茶の世界では、ブレンドは、違う産地のものをあわせる事はもちろんなのですが、同じ産地内でブレンドをしているものもあります。
例えば、北東インドのダージリンで採れたダージリンは、ダージリンに存在する茶園であればどこの茶園のものをブレンドしてもいいですし、季節によって香味が変わるので、色々な季節のものをブレンドしても良いわけです。また、1年前のものをブレンドしても良いのですね。
私達が一般に、ダージリンと呼んでいるものでも、そのほとんどが、ブレンドされた茶葉ということになります。同じように、例えばジャーマンカモミールも、農産物ですから、産地によって、季節によって、年によって香味が変わります。なので、それを、ブレンドしていくと、同じブランドのものであれば、いつも同じ香味を楽しむ事が出来るのですね。
これから先、ハーブにも薬効だけでなく、味や香りが更に求められるようになれば、そんな風にブレンドされる日がやってくるかもしれませんね^^
(文責 しばた)