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良薬は口に苦し

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「良薬は口に苦し」とは、孔子が残したとされる言葉です。

子どもの頃、飲みたくない薬を、なだめられながら何とか飲み込んだ記憶は、多くの人が持っているのではないでしょうか。オブラートに包んでもらってもこぼれてしまう白や茶色の粉末は苦く、飲んでしまった後も口全体にイヤな味が残ったものです。
当時と比べると今は製薬の技術も進み、味やにおいをマスキングする加工が施された医薬品も、多く見られるようになっています。もちろん孔子の時代にはそのような技術があるはずもなく、植物や動物、鉱物といった身の回りの自然薬をそのまま、あるいは乾燥したものを煎じるなど、簡単な加工だけを経た生薬を味わって飲んでいました。

herb_imege3普段私たちが目にする漢方薬は、自然薬を定められた処方に基づいて混ぜたものを煎じ、水分を飛ばしたエキスです。
味もにおいも、煎じ薬と比べればかなり少なくなっていますが、種類の違いを感じるにはじゅうぶんなものです。

たとえば葛根湯は、風邪のひきはじめや根を詰めたデスクワークのあとに頸から肩が痛むときに適した漢方薬ですが、これを適切な時に飲むと、甘くて美味しく感じます。風邪が何日か続いて咳だけ残っている、などという時期に飲んでも、効かないし場合によっては胃腸の調子が悪くなります。そして不思議なことに、苦く感じるのです。多くの人が渋みやえぐみを感じるフィーバーフューのハーブティーも、頭痛持ちの人には美味しく感じられるということもありますし、精油の香りでも似たようなことがあるとよく耳にします。

嗅覚や味覚は、視覚や聴覚よりも本能に近い感覚と言われます。

身体や心に必要なものを無意識で選んでいる、と考えれば、納得できることだと思います。
ハーバルライフにおいて、ハーブを生活の中に取り入れていくことを考える上では、美味しさやいい香り、きれい、楽しいという要素はとても大切なポイントです。
いくら健康や美容に役立つとわかっていても、美味しくないものを長く続けることは難しいからです。自分にとって美味しいハーブティーを見つけること、それが身体と心の元気につながる一歩になると思います。

(文責 渡辺)

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